監督:デイヴィッド・リーン
出演:ピーター・オトゥール
製作:1962年 イギリス
シネツイン新天地にて鑑賞。
以前見た時は
新宿、今年34本目「アラビアのロレンス」 - 雲行きが怪しい
「長い」「退屈」という印象だった。
今回は休憩前までは面白く見た。引きで撮られた砂漠の果ての見えない広さがきれいでもありおそろしくもあり、それを横断しようというロレンスの「運命などない(Nothing is written.)」という言葉や意志に感動した。
休憩後のロレンスは軽薄というか何というかダメダメで、休憩前の輝きはどこへやら。
身に付けたアラブ衣装も、前半は他者の集団に溶け込むのに有効な柔軟な姿勢のように見え感心したが、後半になると媚を売っているようないやらしさを感じた。
冒頭のロレンスの葬儀の後で、式ではそれらしいコメントをした人が独白的に(とは言え人に聞かれるのお構いなしに)ロレンスを非難するようなことを言っていて、当初はひどいこと言うなあと思ったが、結局は同意することになったのでした。
★★★☆☆